ITエンジニアのやりがいの一つは、最先端のテクノロジーに触れられるということである。IT業界は日進月歩であり、そこで働くエンジニアには、常に新しい情報を学習し続ける姿勢が求められる。それ自体は、決して楽ではないが、学ぶことに楽しみを感じられる人であれば、これ以上ないような喜びを感じられるであろう。

また、技術の進歩によって、IT技術は社会の重要なインフラの維持に必要不可欠なものとなっている。
例えば、高度な医療行為を行うのに電子カルテやMRIといったプログラムを組み込んだ医療機器は必須であるし、鉄道をはじめとする公共交通機関の運行もコンピューターが制御するようになっている。エンジニアはそのような社会インフラを陰で支える存在であるため、働くことによって社会を支えているというやりがいが感じられるのである。

さらに、エンジニアとして経験を積んでいけば、大規模なシステム開発プロジェクトに携わる機会が増えてくる。そのようなプロジェクトでは、多くの同業者と協業するケースが多く、彼らと切磋琢磨することを通じて自己研鑽が図れるのである。
加えて、難易度の高いプロジェクトを苦難を乗り越えて成し遂げた場合には、非常な達成感が得られるケースが少なくないため、それを働くモチベーションにしているエンジニアもいるようである。
特に、家族や知人などの身近な人が自分が開発に携わったシステムの恩恵を享受している様子を目にした時に感じられるやりがいは、格別であろう。